前回は「辞めずにもう少し頑張った方がいいと思うケース」について述べました。今回は逆に「辞めた方がいいと思えるケース」について書きたいと思います。
自力解決を試みたが一向に改善しない
「辞めずにもう少し頑張った方がいいと思うケース」では、解決のために努力をしたか?最善を尽くしたか?ということがまず重要であると言いました。
自力解決を試みて一定期間が経っても、一向に状況が改善する見込みがないということも考えられます。(たとえ印象操作術を実践しても通用しにくい相手やうまくいかない状況や環境というのもありえます)その場合は、見切りをつけて他の会社でやり直した方が良いと判断した方が賢明かもしれません。(解決の見込みがなくストレスだけが蓄積していくだけであれば、むしろ「そこからは脱出するべき」と言ってもいいくらいです)
しかし、もし改善しない原因が環境や関わる相手にあるのではなく、うまく対処できていないなど自分側にあれば、会社を変えても結局は同じ状況に陥る可能性があります。そこの判断には慎重さが求められます。
自分のためにならない環境
次に、辞めることを考えても良いと思うケースは、これは飽くまで私の個人的な意見であるということを事前にお断りしておきますが「自分のためにならない職場環境(人間環境)だと判断した場合」です。
パワハラに関する提訴や自殺といったニュース記事を読んでいると、大人がやるとは信じられないような小学生のイジメと同レベルのものがあります。(そのようなニュースは読んでいて、呆れて開いた口が塞がらない感覚です)
子供のイジメと違って、大人のイジメ(パワハラ)は自分の行為が正しいかのような正当性を装って行うのが普通です。私もこの問題を扱う際には「正当性を装って行ってくる攻撃を如何に回避するか?」という前提に立っています。それすらしないというのは話しにならないくらい低次元です。(常識を逸脱した行為は、正当性を失わせるのです。幼稚な人間にはそれすら判断できないのです)
私は個人的意見として、そのようなケースでは自力解決を試みる以前にそもそもそんな幼稚な人間が好き勝手に振舞える低次元な職場に居続けることにどれだけの価値があるのか?こんなところにいて自分のためになるか?と考えて、疑問を感じたら辞めるのは良いと思います。(居続ける理由が他にあれば別ですが)
ちなみに、私が辞めた2社目の会社は、我慢すれば続けることはできましたが「こんな人間が現場を牛耳っている環境にいるのはあまりに馬鹿馬鹿しい」と思って退職を決断しました。
限界であれば辞めるべきだが、冷静な判断は必要
前回の「辞めずにもう少し頑張った方がいいと思うケース」と今回とで私の提言を書きましたが、今がどんな状況であれ大前提としては、精神的に限界であれば逃げる(辞める)べきと進言します。
私は自力解決を勧めてはいますが、極端な無理は禁物です。世間には、退職を申し出れば受理されるのにも関わらず、命を絶ってしまう人もいます。それだけ苦悩しているのであれば辞めればいいものを何故、死を選んでしまうのか?それは、苦しみや悩みというのは深くなるとそれだけ思考は近視眼的になってしまいやすくなるからです。
これは決してバカにできないことです。真面目で自責の念に駆られやすい人にはそのような人は少なくありません。人生において心身の健康は最も大事な資本です。場合によっては以後の人生を台無しにされるほどのメンタル的なダメージを負わされる場合もあります。心身の健康は何にも優先して守るべきものです。頑張りつつも「手に負えない状況になったら最悪、辞めればいい」というどこか気楽な気持ちを持っておくことも大事です。
自分の責任を果たそうと努力することもなく、自力解決を試みることもなく、不満ばかりを言ってすぐに辞めてしまうのは問題です。しかし、自分に厳しすぎて無理をして精神的な限界を越えてしまってもいけません。辞めるのを決断する際には、その点をなるべく冷静且つ客観的に判断する必要があります。
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