印象操作術が本当にできるか?

印象操作術関連

確かに「成功した当人しかできない成功法則」はある

印象操作術のやり方を読んで「こういう方法は、あなただからできることだ」「結局、あなたにはその能力があったということだ。悩んでいる人の多くはそうではない」という意見の人も少なくないと思います。

確かに世に多く存在する成功本の類には「私はこの方法で成功した」とその方法が書いてあっても、大抵は他人が真似をして同じようにできるものではありません。(億万長者になる方法という本が10万部売れても、億万長者が新たに10万人誕生することは考えられません)結局は、その人の性格だからうまくできたというものが多いのです。

私は印象操作術を実践している当時、被害に遭っている同僚を尻目に自分だけうまく被害を間逃れていたことに後ろめたさを感じたことがありました。しかし、例えばこの方法を教えたところで、うまくできるとは思えない人も少なくなかったのは事実です。

完璧ではなくとも少しでも被害を減らすことが大事

しかし、私がここで強く言いたいのは、完璧にできなくても(効果が限定的でも)やる意味があるということです。

例えば、あまり強い態度を演じるのが上手ではないとか、業務の適性上、間違いを減らすのに限界があったとしても、それで1回でも攻撃を受ける機会を減らせれば、それだけダメージを負わなくて済むのです。

2022年2月から始まったロシア・ウクライナ紛争で、ウクライナの首都キーウにミサイルが100発打ち込まれ、そのうち90発が迎撃されて10発が着弾したといったニュースを見ます。100発全部撃ち落とせなければ迎撃する意味がないと思う人はいないでしょう。当然、1発でも多く撃ち落とした方が被害が少なくて済むのです。

私も完全に攻撃を抑え込むのが難しい相手がいました。しかし、印象操作術を使って以降は8〜9割は攻撃を回避できたはずです。特に繊細だった当時の私は、これによって正に「命拾い」に等しい成果を上げられたと思っています。

完璧にできなくても下手でもいいのです。とにかく1回でも多く攻撃を減らすことが重要であると考えることです。相手の攻撃を100%抑え込まなければ意味がないということは決してありません。

成功するかは肯定的に理解しようとするかにかかっている

印象操作術を上手く使えるようになるかは「理解」と「能力」の2つの側面から考えることができます。次の図をご覧ください。これは、「理解」と「能力」の側面からうまく使えるかの可能性を示したマトリクス図です。

「理解」は、印象操作術の方法を読んで、納得できる、同意できる、やってみようと思うといった肯定的な受け止め方ができるかです。「能力」は、印象操作術を行うために必要な演じる力や信用を向上させるために業務上の成果を出せるといった必要な能力を潜在的に有しているかです。

両方がYESの場合、かなりの確率で成功させることができます。逆に両方がNOであれば可能性はかなり低いでしょう。

では、「理解」がYESで「能力」がNOの場合と、「理解」がNOで「能力」がYESの場合はどうでしょう。私は、前者の方は成果を出せる確率は高いと思います。能力はやる気である程度カバーできるからです。今は不足していても実践しながら伸ばしていくことも可能でしょう。限界はあるかもしれませんが、改善していけると思います。

逆にうまくやれるだけの潜在的な能力は持っていても「こんなことでうまくいくはずがない」とか「自分にはできない」など、否定的な受け止め方をする方が成功する確率は低いと思います。能力は持っていても発揮しなければ持っていないのと同じだからです。そして能力の発揮というのはやる気と密接に関係があります。(否定的であれば積極的にやろうという気にはなりません)

そこから導かれる答えは、肯定的に受け止めてやろうとさえすれば、十分に成果を出せる可能性があるということです。もちろん、うまくいく保証はありません。しかし、うまくいかなかったら大きな代償を払うことになるわけではないのです。印象操作術は「ノーリスク・ハイリターン」な方法です。まずは肯定的に受け止め、やってみようと思うことを勧めます。

ノーリスクと言い切ってしまいましたが、態度の印象操作においてはやり方を間違えると反感を買ったり、マイナス印象を持たれる場合もないとは言い切れず、そこは十分に注意が必要です。

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